ライギョとは… 「そんなもんぐらい知ってるわい」と言われそうだが、在日スネイクヘッド3種について簡単に説明しておきましょう。
自然分布:アジア大陸東部(北はアムール川,南は長江と言われている)
類似他種との差異:背ビレ条数47~53軟条,尻ビレ31~35軟条(タイワンドジョウより条数が多い)
一般的にタイワンドジョウより斑紋が大きく、斑紋の縁は中より濃色になる傾向がある。大きくなるとタイワンドジョウよりアヒル顏になるような…(何のこっちゃ)
全長:大型は稀に100cmを超えることもある
備考:argusとはギリシャ神話の「百眼の巨人アーガス」のこと。体側の斑紋からイメージしたらしい。
で、アーガスと言えば、当然WISHBONE ASHである。ツインリードの絶妙な絡みが配された『ARGUS』アルバムは、ブリティッシュ ・ロック史上に残る名作である。ハード&ヘヴィではなく、トラッド的要素も含み、淡い物悲しさをたたえたWISH BONE ASHの最高傑作。WISHBONEとは鳥の叉骨のことで、この骨をふたりで引き合って、長い方を手にすると願い が叶うという。そんな骨のASH(灰)というバンド名も、そこはかとなくブリティッシュである(以上WISHBONE ASHファンゆえの脱線)
類似他種との差異:背ビレ条数40~44軟条,尻ビレ28~30軟条(カムルチーより条数が少ない)
一般的にカムルチーより斑紋が小さく、斑紋の縁と中の濃度は同様全長:60cmを超えると大型の部類かも。私の経験上、70cmに達することは極めて少ない。
備考:タイワンドジョウ、略してタイワン。いちいち分類せず、カムルチーも遺一緒くたに「タイワン」と呼ぶ地域もあります。タイワンドジョウとカムルチーは、求愛行動はしても交雑しないものと考えていましたが、和歌山県内からは交雑が報告されているそうです。また、これら2種は、ヒレの条数や鱗数などの計数形質に重なりが見られることから、連続的変異とみなし、両種を別種扱いすることに対して、疑義も出ているそうです。
*上記2種の斑紋は個体差が激しいので、種の同定には条数を調べるのが間違いない方法です。
*上記2種の同定について。
個人的には斑紋の形態や口唇部の形状で、そして何よりも両種とも長い付き合いの中で見なれているので、種としての雰囲気で見分けがつきます。他にも、カムの方が下顎の突出が顕著などの特徴があります。
*これを書いている私(新家)自身は、実物を見れば即同定できますが、写真では判定しかねる場合があります。
類似他種との差異:腹ビレがありません(これは決定的ですね)
頭を左にして「く」の字の暗色横帯が8~10本ある。 尾柄部に眼状斑がある
全長:成長しても30cm程度。
備考:コウタイは兵庫県明石市にも移入された記録があるようです。しかし、兵庫県在住の私も目撃経験はありません。数年前に鈴木文雄氏と雑談していた時、氏は、石垣島のコウタイは、開発による生息環境の悪化により減少している、と言っておられた。石垣島のコウタイは地元の養魚場経営者により、台湾から移入されたものであるらしい。